だんじり祭り

【起源】

 だんじり祭りは、京都の祇園祭から始まったと考えられている。「だんじり」を漢字で書くと「屋台」、「花車」、「檀尻」、「楽車」等で表している。
【屋台の形態】 

 だんじりは2階・3階建ての檜材素木組み造りで、彫刻は武者絵が多く、勇ましい合戦場面等を題材にしている。また、花鳥彫りが施されているものもあり、時代毎の職人の「腕」を競う職人芸であり、寺社建築の様式を良くとどめている。
【祭礼日】

 石根地区(屋台数3台)
        10月14〜15日
 小松地区(同14台)
        10月16〜17日

 各地区とも、前日を宵祭りとして賑やかに行っている。

【運行】 

 かき夫は、所属する地区毎に趣向を凝らした独特の服装を着用している。運行中は、太鼓と鉦の囃子に乗せて、伊勢に起り享保年間(1716)頃から上方で流行したと言われている伊勢音頭が歌われる。囃子言葉の「ヨイトセー」、「ヨイヤサー」に合わせて地区住民の自慢のだんじりを担ぐ姿は、独特な勇ましさがある。
【見どころ】 

 夜間に100張り近い提灯を蝋燭で点して練るだんじりは、江戸時代を彷彿とさせる「錦絵巻き」で見物人を幻想の世界へ誘い、魅了してやまない。
 
15日・・・ 「宵祭り」。午後6時頃から、東常盤地区で行われる小松と西条市氷見地区のだんじりの競演。
 
16日・・・ 「だんじり統一寄せ」。午後5時半から、小松小学校校庭で町内の屋台がかき比べを行い、その後に町内巡行をする。
 
17日・・・ 「宮入り」午後5時頃より、三嶋神社で行われる。境内では、神輿と、神與のご還宮を阻もうとするだんじりとの勇壮な練りで、祭りが最高潮に達する。その後は駅前通りに集合し、勇壮、華麗な練りの繰り返しで祭りの最後を彩り、名残を惜しみながら祭りの終演を迎えている。